書籍:「後巷説百物語」を読み終わる(id:yo-taka:2008081D08)。
歳を重ねて、一白翁のご隠居となった山岡百介。不思議な事件や相談を持ち込まれて昔話を語る百介。昔話で語られる又一と仕掛けの話。
口先三寸口八丁、騙すすかす脅す宥める、褒める威かす丸め込むー小股潜りの異名を持つかの御行、又一。最後の物語「風の神」は、百物語を幕引くに相応しい話だった。百介の幸せそうな笑みと札と鈴、又一ははたして…。
怪を語れば怪至る、御行奉為(おんぎょうしたてまつる)

文明開化の音がする明治十年。一等巡査の矢作剣之介進らは、ある島の珍奇な伝説の真偽を確かめるべく、東京のはずれに庵を結ぶ隠居老人を訪ねることにした。一白翁と名のるこの老人、若い頃怪異譚を求めて諸国を巡ったほどの不思議話好き。奇妙な体験談を随分と沢山持っていた。翁は静かに、そしてゆっくりと、今は亡き物どもの話を語り始める。第130回直木賞受賞の妖怪時代小説の金字塔!解説:小野不由美
(書籍裏表紙の作品紹介から全文引用)