覗き小平次

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覘き小平次 (角川文庫)

覘き小平次 (角川文庫)

押入で死んだように生きる木幡小平次は、天下随一の幽霊役者。ある時、旅巡業の声がかかるが、それは凝り続けた愛と憎しみが解き放たれる修羅の幕開けであった。女房・お塚を始め、小平次の周りに蠢く生者らの欲望、悲嘆、執着が十重二十重に渦巻き絡み合い炸裂し―やがて一つの異形の愛が浮かび上がる。人間という哀しい華が圧倒的に咲き乱れる、これぞ文芸の極み。古典怪談を材に取った『嗤う伊右衛門』に続くシリーズ第二弾。
(書籍裏表紙の作品紹介から全文引用)