書籍:「覗き小平次」読み終わる(id:yo-taka:20100909)。
お塚がツンである。デレはないツンあるのみ。なのに「ただ共にいて」何も変わらない凄さ。嗤う伊右衛門でも亡骸として登場した小平の縁者、小平次とお塚の話。
「・・・コトは語って初めてモノになる。語らなくっちゃ何もねぇんだ。嘘でも法螺でも吹きゃ吹いただけモノになるんだ・・・」「・・・触れ回る・・・自分のことを触れ回るんだ。そうしなくちゃ己が誰だか判らなくなる。・・・」これらの、事触れの治平の言葉が何となく印象に残った。
それにしても、読了後はやっぱりもの悲しくなる。